慰霊巡拝の未来
自国から戦地に向かった戦没者たちを慰霊するため戦跡巡拝を実施する場合において、その国の慰霊塔に赴いて初めに拝ませていただくといった流れは、現地に対する責務としては当然なのではないでしょうか。
犠牲となった戦没者のご遺族の皆さまが、自分の一生の中で、後で悔いる事にならないよう、お一人お一人に特別な慰霊ツアーをご案内させて頂ければご案内する会社として光栄であると考えております。
夢半ばで過酷な戦争に駆り出され、命を落とした当時のプロ野球選手の数が69人にも上るという記録があります。こうした皆さんを慰霊するとともに、今後けっしてこんな悲惨な戦争が起きることのないよう真に望んでいます。
単にリゾートしてのパラオのみならず、実際にこのような巡拝ツアーに行ってみる事を通じて再度歴史を認識するというのは、本当に重要な事とつくづく思いました。
実際にアメリカは大戦時にグアムを拠点にすることはなく、軍事面に於いて重要となるサイパンを欲しがったということがあり、サイパンでは日本兵が戦没者となった数が多数となったわけです。
これらのいざ慰霊巡拝に参加するとなると、済ませておかないといけない用事や、早い時期にやっておかなければならない用事が沢山出てきますが、やはり都合をつけて慰霊巡拝できるようにしています。
直接戦争に関連性がない多くの住民どうしが日本軍が流通させたデマ情報を頭から信じて、自殺する事を決断し、「生きていくことが出来ないなら私達自身の手で」と考えて殺し合いをしていたのです。
このツアーに参加したお客様の頭に浮かんだことと言えば、日本政府が一体なぜこの場所を隠ぺいするように慰霊碑を建てているのかという事でしょう。景色が損なわれるという理由でしょうか?実際それが理由が分からないのです。
自分が訪れた三つの街には、両方に戦争で不幸にも亡くなった方達の慰霊するための碑が立てられており、いずれもそこでは火が灯されて、絶対に火を絶やさない事になっています。
その日は沖縄にとっては戦没者慰霊の日である。今を生きる我々は、これを機に平和と戦争に関する大切な事を、再考して、再びつらい戦争が勃発しないように力を合わせたいと考える。
第二次大戦から早や65年、遺族の方の年齢も高齢化し減りつつある状況を考えれば、出来るだけ早く希望する者はだれでも戦没者を慰霊する巡拝に参加できるような予算面での対応の実現をお願いしたいと切望する。
先々サイパンを訪ねる計画をしているという方、慰霊ツアーにもぜひ参加されるよう強くおすすめします。ご自身の「人生」についてじっくり考える非常に良いきっかけとなるはずです。
「参加者の希望されている大戦の戦没者慰霊地まで実際どうやって行くのか、そこからお客様の願いをどうやって現実のものにするか」ということが、私共ツアーガイドが何よりも重要視する部分です。
1944年のことですが、グアムという場所が戦争における非常な激戦の地となり、日米の多くの兵士が戦火を広げ、現在でも実にたくさんの戦争の跡がグアムには残っているのです。
大戦終了後3年。日露両国により合同慰霊祭というものが実施されました。その際ロシアの人達は、敵国だった国の慰霊碑を建立する事などこれまでに前例がないと感銘を受け、日本の人民に対し心から敬意を抱きました。